親不知の抜歯

今日は当面の懸念ごとである、親不知の抜歯の日。早く寝ようと思ったのに、なかなか寝付けず、寝たのは4時ぐらい。

自宅を11時に出て現地着が12時20分。電車やバスの中でため息ばかりついていた。今日は13時からの予約だったので、早く来すぎた。10分後に前回処方されたアモバン錠を飲む。この薬ははてなダイアリーのキーワードに拠れば、


医薬品、催眠鎮静剤、抗不安剤

ベンゾジアゼピン系。



脳の神経をしずめ、不安感や緊張感をほぐし、自然に近い眠りに誘う。

睡眠薬として広く使用されている。

次の日まで口の中が苦くなると言う副作用がある。

と、ある。なるほど、すぐに眠気を起こして、緊張しているはずなのに気分が落ち着いてきた。薬の力って凄い。
12時50分頃に呼ばれ、中へ入る。前回と同じ医師。こういう病院だから1回ごとに医師が変わるのかなとも思っていたが、やはり安心できる。以前は1番診察台だったが、今日は3番診察台だった。診察台に乗る気分は何度体験してもあまりいいものではない。うろ覚えながら、何が行われたのかを記すことにする。
「薬は飲みましたか」
「はい」
「そうですね。眠そうな顔をしてますもんね」
「あらかじめ麻酔をしてから取り掛かろうと思います」
との会話の後に歯茎に麻酔剤のようなものを噴射。
その後に、注射器で麻酔を注入されたようだ。
「最初のうちは痛いと思うので痛かったら左手あげてください」
2〜3回手と同時に「うっ」とか「あっ」とか言ったら、
「だんだん麻酔が聞いてきますからねー」
なるほど、その通り何も感じなくなった。これからが恐怖の時間帯か・・・。
「うがいをしてください」
コップがないので探していたら、
「その青いボタン押すと出てきますので」
とのこと。なるほど、自動で飲み水が出てくる機械みたいなかんじか。
うがいをしてみる。もうすで口の右半分がギプスでもされてしまったかのように何も感じない。
「血を見るとダメとの事だったので、これから布をかぶせますが、抗菌用なので、手で触ったりしないでください。痛かったら先ほどのように左手を上げてください。これから本格的に取り掛かりますが、麻酔が効いているといっても押されたり引っ張ったりとか言う感覚はあると思うので、それはご了承くださいね。」
と、言い残して抜歯術が始まった。布をかぶせられて目を瞑っていたので、布の向こうで何が行われたのかはわからないが、痛かったところはまったくなかった。途中、木が折れるような、「ビリビリ、メリメリ」とかいったような音がする。あああと1時間ぐらいこういう音を聞くんだろうなと思っていたら、
「もう抜けましたよ」
とドクター。え、いつ抜いたの?って感じだった。
これなら、親知らずが痛んでのた打ち回ってたころのほうがまだ痛かった。そんなぐらいにほぼ無痛で抜くことが出来たのだった。歯医者には小児歯科ぐらいしか言った記憶がなく、そのころはとっても痛かったような覚えがあったので、歯医者が嫌いだったのだが、ひょっとして、子供のころの痛みってトラウマになってて、時が経過するごとに倍加されてるのかなとも思った。
 抜いた歯を見たが、なんだか食いかけのえびの尻尾みたいな形をしていた。

そして、術後に、
「ダメな飲み物、食べ物はないですか?」
ときいたら
「アルコール類はだめ、常識範囲内な飲み物は飲んでいいです。でもまだしみると思いますよ。食べ物は硬いものはダメです。あとうがいや歯磨きもしないでください」
と。常識範囲内な飲み物ってなんなんだ、以前妹が扁桃腺切ったときには、オレンジジュースとか炭酸系はダメといわれたそうなので、やはり緑茶とか麦茶とか水あたりになるんだろうな。
「麻酔はいつ切れるんですか」
「1時間後、14時30分頃ですかね」

13時20分頃、薬(セフゾンカプセル、ロキソニン錠)を処方されて帰途に着く。なお、薬局は以前飲み物をくれたあの薬局で処方してもらった。
麻酔が切れて約2時間後の17時ごろ いらいらするような痛みを感じる。早速痛み止めを飲む。


こんなに無痛で済むなら、親不知は虫歯になって夜も寝られないほどのた打ち回る前に抜いたほうがいい。と強く思った1日だった。

出費合計
医療費:3530円
調剤:640円
交通費:1020円
計:5190円

明日消毒に行く