D.C.II〜ダ・カーポII〜 その8
天枷美夏のシナリオをクリア。以下ネタバレ
天枷美夏は高性能のロボット。 とある洞穴で約半世紀保管されていた。 ある日、義之は友人の杉並に連れられてそこの洞穴にいる美夏を発見し、偶然に起動させてしまう。 その現場を保険医の水越舞佳にみられ、 「今見たことは全て忘れなさい」 と念を押され、美夏は引き取られていく。 翌日、美夏は風見学園に転入という形でやってきて、普通の人間と同じように暮らしていく。 美夏は人間のことが嫌いだった。 それは、自分の勝手でロボットを創り、都合が悪くなるとすぐに破壊するからだった。 だが、義之たちと触れ合っていくうちに、その認識がだんだんと変わっていく。 冬休み、美夏は茜、杏、小恋、渉、杉並、ななか、義之とともにスキー旅行に行く。 が、その帰りにオーバーフローを起こし、往来の真ん中で煙を吐いて止まってしまう。 この件により、美夏は杏たちに自分がロボットということがばれてしまった。 が、杏たちは美夏がロボットとわかっても以前と同じように接してくれるのだった。 それから10日あまりが過ぎた、三学期。 美夏がロボットであるという噂が徐々に知れ渡るようになる。 やがて美夏は段々と周囲の厳しい目にさらされていき、嫌がらせを受けるようになる。 美夏とは違い、ある程度感情に制限をかけられたアンドロイドのロボットの『μ』が市販されているこの時代、ロボットに対する世間の評価は高くなかった。 だが、美夏は自分の存在がロボットと人間が共存できる架け橋になればとの想いから、そんな仕打ちにも耐えるのであった。 やがて、そのような噂が義之たちのクラスにまで広まるようになる。 すると、クラス委員長である沢井麻耶は、酷く天枷美夏を拒絶するようになる。 実は麻耶の父の沢井拓馬は科学者で、天枷美夏の設計者の天枷博士から開発を引き継ぎ、『μ』を造った人物であった。 沢井家には拓馬が『μ』を造ったことにより一部の団体から過剰なバッシングを受け、拓馬が自殺したという過去があった。 そのため、麻耶は酷くロボットを恨んでいた。 そんなある日、美夏は麻耶の弟の勇斗をかばい交通事故にあう。 これにより麻耶と美夏のわだかまりがとけ、美夏の評価が見直されることになる。 が、同時に美夏がロボットであるということが大々的にばれてしまう。 ロボットに対する風当たりを危惧した学園上層部は、学園長のさくらを解任、美夏は退学処分にする。 これをきいて納得できないと感じた麻耶は、自らが先頭にたってボイコットという形で行動を起こす。 それは最初は小規模だったものの、最終的に学園全体にまで波及していく。 しかしそれは処分に納得していた美夏の望むところではなかった。 ボイコットをすることで皆の将来に傷がつくことを憂いた美夏は校内放送で呼びかける。 『美夏は、美夏のために皆が何らかの処分を受けることは望んでいない。 美夏は学園生活を送れて幸せだった。だから、せめてあと一日だけ学園生活を満喫させてほしい』 と。その後、美夏はまたカプセルの中で眠ろうと決心する。 美夏が学園から去る日。 麻耶たちは盛大に美夏のためだけの卒業式を行った。 世間に対するロボットの風当たりがよくなり、ロボットにも市民権が得られるようになってきた3年後。 再度風見学園に美夏が編入してきて大団円。
こんな感じのシナリオ。うまくまとめるつもりがだらだらと長くなってしまった。
タイトルバックの背景が変わってしまったから、また途中でバッドエンディングになるのかなと心配したが、それは杞憂だったようだ。
ロボットという設定から、白河ななかのように前作の天枷美春のシナリオをベースに持ってくるのかなと思ったが、独自のものだったのでその点は好印象だった。
最初は刺々しかった態度が、シナリオを進めるにつれて変わっていく様がよかった。
これで6人クリア。全キャラクリアしたのかな?
気に入ったシナリオ順で格付けするならば、
あたりだろうか。メインヒロイン2人のシナリオは最初にできない分もあるが、それを取り払っても他のキャラとは格別によかったように思う。
で、もう終わりかなと思ったら、今度はタイトル画面の背景が夜になり、メニューにD.C.の文字が。
やっぱり今回もこれはあるようである。