ミハエル・シューマッハ引退

日曜日の夜中によくF1中継をやっているので、最近はそれをよく見ている。
アイルトン・セナ亡き後、F1界を牽引したといわれているミハエル・シューマッハの引退レースということで見る。

レース序盤。前日のマシントラブルの影響でシューマッハは10番手でスタートするが、スタートダッシュで6位にまで順位を上げる。その後ウイリアムズの車同士が接触し、ニコ・ロズベルグの車が大破するようなクラッシュがあり、その車を除去するためにセーフティーカーが入る。
5週ぐらいした後にレースが再開。その後、シューマッハジャンカルロ・フィジケラを追い抜こうとした際、以前のクラッシュの際の破片が除去しきれていなくてその破片が当たってしまったのか、はたまた運が悪かったのか、シューマッハの車のタイヤの1つがパンクしてしまう。せっかく抜いたフィジケラにも抜かれ、後続のマシンにもあっという間に抜かされ、ビットストップを余儀なくされる結果となり、トップと周回遅れの最下位になる。
この時点でシューマッハの年間優勝はほぼ絶望的となる。
年間王者を決めるドライバーズポイントでは、レース序盤に1位のフェルナンド・アロンソと大きく離れながらも、怒涛の追い上げで鈴鹿グランプリ開始時にはタイに追いついた。そのレースでシューマッハはリタイヤ、アロンソが優勝したために、シューマッハが年間王者になるには、このレースで優勝が必須条件だった。
並の人だったらここで諦めてしまうところだけど、ここで屈しないのがこの人のすごいところだと思う。その後の怒涛の追い上げで、最終的に4位でレースを終える。最後尾から他の車を追い抜いていくその光景は独特のオーラさえ漂っていたように思う。
モナコグランプリだっただろうか、その時もレースを妨害したとか言う理由で、前日の予選の1位成績が消されて最後尾スタートになり、結果5位に食い込むというのがあり、
「この人は強いなあ」
と思ったが、それに勝るとも劣らないレースを展開してくれた。
このレースで無難な走りをしたアロンソが上位に食い込んだために、シューマッハは年間王者になることができなかった。だが、本当に今年で引退することが信じられない。苦境にもめげない走りをまだ見ていたかった。
今後はアロンソの長期政権が続くのかな。