君が主で執事が俺で その5

久遠寺森羅をクリア。以下ネタバレ

 森羅と夢の間には微妙な距離があった。
それは、森羅たちの両親がなくなった際、幼い夢が何気なく言った一言が森羅を傷つ
けてしまったからだった。
もう傷つきたくないという思いからその日から森羅は未有を溺愛するようになった。
その溺愛ぶりに嫉妬心が芽生えた夢は、ある日、その感情を森羅にぶつけ、結果的
に喧嘩状態となる。
この状態が耐えられなかった錬はいろいろと手を尽くして姉妹の仲を取り持った。
数日後、森羅の指揮者としての師匠のプルシェンコが来日する。
プルシェンコは森羅の楽団のコンサートを見て、現在の森羅の指揮者振りを
「自由がなく確実すぎる」
といったような言葉で批判。
師に批判されたことで森羅が落ち込んでいると考えた錬は、森羅のことを思い苦言
を呈したが、これが森羅の逆鱗に触れることになり、錬は解雇通告される事態とな
ってしまう。
何とか取り消してもらおうと策をめぐらせる錬だったが、この時になり錬の父の巌
が現れる。
巌は錬達を連れ戻しに来た。
しかし、幸せそうな錬が気に入らず、久遠寺家に嫌がらせをすると錬を脅してくる。
これを聞いた錬は、森羅に解雇通告されてることも忘れ数日間悩む。
数日後、錬は久遠寺家の玄関でまた巌と遭遇する。
錬は、久遠寺家に迷惑をかけたくない一心から、土下座までして帰ってもらうよう
に巌に頼んだ。
だが、それを良しとしなかった巌は錬に暴行し、様子を心配してやってきた朱子に
まで暴行をする。
これに逆上した錬は口論の末、父親を打ちのめした。
これを影から見ていた森羅は錬のことを見直すのだった。
そして森羅は次のコンサートでプルシェンコに指摘されたところを直し、賞賛を得
た。
そして数年後、森羅と錬が結婚式を挙げて大団円。

という感じのシナリオ。
シナリオの面ではこのゲーム中で一番良かったかもしれない
それは、

  1. シナリオ前半で森羅の過去を描いていること
  2. シナリオ後半で錬の過去を描いていること

が主な理由。メインヒロインだからそれなりに気合入ってるんだろう。
前半と後半で特徴的な話しのヤマがあって、日常パートはそこそこに、それに重点が置かれていたから良かった。
結ばれるシーンも特に違和感はなかったし、父親を打ちのめすシーンなんかは柄にもなく感動してしまった。
こういうような話の流れで他のキャラも進んでほしかったな。
他のキャラに関しては話のヤマというのがあまり際立ってなかった印象が残るので。
 
このシナリオでは巌はかなりの悪役になってるんだなあ。先にこっちのシナリオやってたら巌のイメージも変わってたかもしれないなあ。